田島緑化プラス G-wave グリーンルーフシステム GreenRoofStory 屋上緑化システム vol.2
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草花・中低木メンテナンス中低木を含めた庭園型の緑化では、メンテナンスの内容は多岐に渡り、より専門的な管理が必要です。採用する樹木によってメンテナンスの内容が変わります。支持根の生育に十分な土厚(目安:300mm程度以上)が必要になります。草花の緑化では、ラベンダーやシバザクラなどの地被植物※(グランドカバープランツ)を選定することで、土壌厚100〜150mm程度の比較的薄い土壌による軽量な緑化が可能になります。 ※地面を覆って地肌を隠すために植栽する植物Point 1植物の選定屋上庭園を作る前に、メンテナンスにどの程度の時間やコストをかけられるか検討し、植物の種類を選定します。Point 3自動灌水システムの必要性植栽基盤の保水・排水・通気パネルにより少ない土壌厚でも保水力を補っていますが、地上よりも過酷な環境の屋上では降雨だけでは良好な生育は望めないため、自動灌水システムの設置は必須となります。灌水剪定美しい庭園を保つためには日頃の維持管理方法についても考えておくことが大切です。91草花・中低木のお手入れ、年間のスケジュール屋上緑化では十分な土壌厚が取れないことが多く、また風などの影響で乾燥しがちな環境になることもあるため、自動灌水装置の設置は必須となります。灌水は早朝または夕方の時間帯にまんべんなく行います。過度な灌水や夏季に於ける日中の暑い時間帯の灌水は、蒸れの原因となり、生育上好ましくないため注意が必要です。剪定は、育成管理※1、抑制管理※2、障害管理※3などの複数の側面から行われます。屋上緑化では「混み合った不要な枝を剪定し風通しを良くすることで病害虫の発生を防ぐ」ことが重要になります。剪定の時期は、植物によって異なります。※1 本来の美しい樹形を作り上げる※2 発育が良く大きくなり過ぎることを防ぐ※3 繁茂による日照や通風の問題を改善する草花・中低木AUTOPoint 2建物の外に葉や枝が落ちることは重大なトラブルにつながりかねません。中低木などはパラペット際から離して植えるよう計画します。また枝折れなどが起こらないよう病害虫を防ぐメンテナンスも重要です。施工直後剪定作業植物配置の工夫6ヵ月後草花・中低木について草花・中低木の状態と対処のポイント草花・中低木の管理作業メンテナンス

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