なぜセダム?混ぜて植えるメリットなぜ混ぜる?!密生にも注意!日本の夏は高温多湿。セダムにとって湿度の高さは大敵です。繁茂しすぎると蒸れて衰退することもあります。地被類の植栽では、芝生のような一面の緑をイメージしてしまいますが、セダム緑化の場合には、緑被率も1年間を通して50〜70%くらいが適正です。安定した緑を維持するために、密生を避けるようにしましょう。1998年 環境問題への関心が高まるなか、屋上に緑を普及するため田島ルーフィングは省管理型の薄層緑化「G-WAVE エコム」を発表しました。薄く、軽く、手間をかけない屋上緑化を、をコンセプトに、環境先進国ドイツで普及していた人工軽量土壌と、茎や葉に多量の水分を有している多肉植物“セダム”を組合せたシステムです。植物学的にはベンケイソウ科に属し、その多くは山岳地や海岸地の岩上などのわずかな土壌に根を張り生育しています。乾燥に強く、見た目に美しいものは、ガラス容器に植栽を行うテラリウムにも採用され観賞用として目にすることが多い植物です。薄い土壌でも生育し、多量の水分を必要としないセダムは、屋上緑化に適した植物といえますが、万能ではありません。保水排水層などの植栽基盤を設置しても、直射日光が照付け、降雨がない渇水期間もある屋上では、環境の変化により植物が一気に衰退する危険性があります。そこでこのような事態を避けるため、ドイツでも広く実践されているのが、個々の屋上環境に適した植生となるように複数種のセダムを混ぜて植える「混植」です。田島ルーフィンググループでは、4品種の混植を標準としています。ʼ95 ドイツ にて岩場に自生するセダムテラリウム98セダム緑化 彩りのひみつcolumnセダム緑化 彩りのひみつ
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