機能紹介自動灌水システム132水73自動灌水システムの設計は、以下の順に進めます。フロー図では、同一階に2カ所の植栽(55m×3m×2カ所 合計330m2)を設定。灌水ホースは1m2に2本の割合(500mm間隔)で敷設するため、フロー図での必要総長は660mとなる。※ホースには500mmピッチで穴があり、1孔あたり1.6ℓ/hの水滴を吐出。 植栽1m2に換算すると4孔×1.6ℓ=6.4ℓ/hの水が供給。屋上緑化では建物への負担軽減から客土の量が限られるため、降雨による雨水を一定期間保っておくことは困難です。これを解決するのが、タイマーと連動した開閉弁に灌水用ホースを組合せた自動灌水システムです。客土へ敷設したホースの穴から、タイマーで設定された時間帯に自動で水が吐出される仕組みで、常に安定して水を供給することができ、屋上緑化には必須のシステムです。さらにG-WAVEは、土中を経由して排出される水を、底面のパネル「FDドレイン」で保持することで、給水した水を無駄に流しません。自動灌水システムとの併用で、客土中に十分な水分を確保できるシステムとなっています。※FDドレインについては、61ページをご覧ください。植栽面積の算定コントロールボックス(タイマー・電磁弁等)の選定これに先立ち1次給水の管径・水圧と、電源の設定が必須です。一般的には20A・0.2MPaのバルブ止めとし、100Vの電源が必要です。 植栽面積の算定1 灌水ホースの配置2次にホースの配置を決める。ここでは、2つのルールに従って配列を行う。ルール1:1本のホースの長さは90m以内ホースの穴には吐出量が均一となるよう調整弁が備わっているが、管径・水圧によっては末端の吐出量が均一にならないため、1本の長さは90m以内設計。90m以上の長さが必要な場合は、ホースを分岐して並列に配置。ルール2:ホースは360m以下で1系統とする20A・0.2MPaの1次給水では、360mまでが適量となるため、これ以上の長さを要する場合には、電磁弁(系統)を増やして、弁の開閉に時間差を設けて灌水を行うようにする。なお、1次給水⇒コントロールボックス⇒植栽帯までは、灌水ホースではなく、塩ビ管にラッキングをした「渡り配管」で接続。自動灌水とは自動灌水システムの設計について灌水ホースの配置以下、右ページの模式図と灌水フロー図を元にした設計の手順ですドリッパー詳細図 コントロールボックス(タイマー・電磁弁等)の選定31系統360m以内に一つ電磁弁を割り当てる。灌水ホースの全長が360mを超え、720mまでの場合には2系統用「FD-CW-2RS」を採用。720mを超える場合や、各植栽帯に時間をずらして灌水する場合には、4系統対応の「FD-P4-RS」(タイマー・漏電ブレーカー)を採用し、各植栽帯に電磁弁を設置して対応する。※灌水ホースは吐水穴から一気に水が排出されないよう、穴毎に調整弁(ドリッパー) が組込まれています。 水がこのドリッパーをゆっくり通過して少しずつ排出されることで、本流の水量が 大きく減少することなく、ホース末端(ラインエンド)まで届く仕組みです。灌水ホース(給水)水本流植栽帯外を横断する部分には、塩ビ管に凍結防止の保温措置を施した渡り配管を用います。500mmFDドレイン(保水)ドリッパー灌水方式:点滴式(圧力調整機能内臓)灌水ホース水出口1.6ℓ/h,500mmピッチ自動灌水システム 植物に欠かせない水を自動供給できます
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