機能紹介耐風圧風風 ZG(m)250350450450Zb(m)α0.100.150.200.205555ⅠⅡⅢⅣCpe一般部−2.5周辺部−3.2−4.3負圧(強)負圧(弱)W:風荷重(風圧力) q:平均速度圧(N/m²) Cf:ピーク風力係数Er:平均風速の高さ方向の分布を表す係数建築物の高さH、地表面粗度区分およびそれから規定される値(Zb、ZG、α)①HがZb以下の場合、Er=1.7(Zb/ZG)α②HがZbを超える場合、Er=1.7(H/ZG)α65※建築基準法 建築基準法施行令 第82条の4「屋根ふき材等の構造計算」 建設省告示 ※地表面粗度区分は、地域の市街化の状況に応じて4段階に分かれます。※屋根ふき材等の構造計算上では、陸屋根の場合Ⅳ地域はⅢ地域と同じ扱いとなります。建築物の屋根には、強風下において1. 屋根材の■間に入り込み、屋根材を吹き飛ばそうとする力(正圧力)と、2. 屋根材を持ち上げようとする力(負圧力)が生じています。防水層や植栽土壌では特に「負圧力」に対抗し、飛散しないという耐風圧性能が求められます。※一般に負圧力は屋根の棟部や外周部、コーナー部分に特に強く働きます。風圧力の計算は風圧力の計算は、平成19年に改正・施行された建築基準法施行令 第82条の4「屋根ふき材等の構造計算」、建設省告示平成12年1454号「Eの数値を算出する方法並びにVOおよび風力係数の数値を定める件」および1458号「屋根ふき材及び屋外に面する帳壁の風圧に対する構造耐力上の安全性を確かめるための構造計算の基準を定める件」に基づいて行われます。風圧力は以下の式により求められます。風圧力の計算式:W=q×Cf風圧力の計算式中の平均速度圧qは以下の式により求められます。q=0.6×Er²×Vo²気候や建物、植物の高さにより、風圧のかかり方は変わります。そこで耐風対策はそれぞれの環境を考慮して、慎重に立てていかねばなりません。屋上緑化にしても、庭園型、薄層・軽量型で耐風対策は異なります。庭園型では正の風圧によるトラブルが多く、薄層・軽量型では負の風圧によるトラブルがよく見受けられると報告されています。建築基準法による風圧力算定地表面粗度区分第20条「構造計算」平12建告第1454号「Eの数値を算出する方法並びにVOおよび風力計数の数値を定める件」平12建告第1458号「屋根ふき材及び屋外に面する帳壁の風圧に対する構造耐力上の安全性を確かめるための構造計算の基準を定める件」Cpe:ピーク外圧係数長方形平面屋根、勾配10度以下の場合Cpi:ピーク内圧係数閉鎖型建物、ピーク外圧係数が負の場合、Cpi=0ピーク風力係数は以下の式により求められます。Cf=Cpe−Cpiコーナー部正圧と負圧について耐風圧 台風の通り道にもなる日本では、しっかりとした耐風対策を行うことが重要です
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